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療育Q&A
2023.12.24

支援級を勧められたけど普通級に行った場合の対応は?学級選びのポイントも解説

支援級を勧められたけど普通級に行った場合の対応は?学級選びのポイントも解説

学校での様子や授業の様子から、支援級に行った方が良いのではないかと先生に言われるお子さんもいるのではないでしょうか。

しかし、親御さんとしては子どもを支援級に行かせるべきか、このまま普通級で学ばせるべきか悩むところだと思います。

この記事では、子どもが支援級を勧められる理由と、学級選びのポイントを解説します。

この記事を読むことで、子どもに合った環境や本人の意思を把握した上で適切な学級選びができるでしょう。

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支援級を勧められる発達障がいの特徴

支援級を勧められる子どもは、ADHDや自閉症などの発達障がいがある可能性があります。

ここでは、発達障がいの子どもの特徴や学校生活での影響について解説します。

授業についていけず遅れてしまう

発達障がいの子どもは、学習障がいにより勉強の内容が理解できず、授業についていけない場合があります。

授業についていけなくなると、授業中はただ座っているだけになってしまう、宿題ができなくなってしまうなど、どんどん学習面での遅れが目立つようになってしまいます。

このことから、自分のペースで学習を進められる環境に変更した方が良いのではないかと、支援級を進められることもあるでしょう。

友達とのトラブルが多い

ADHDなどの発達障がいのある子どもは、衝動的に手が出てしまったり、自分勝手な行動をしてしまったりと、友達とのコミュニケーションにおいて支障をきたす場合があります。

トラブルが多くなり、周りの友達や先生から注意されることが増えると、学校自体が嫌いになってしまうこともあるでしょう。

そのようなことを防ぐために、子どものペースでコミュニケーションが取れる環境や、学校にいても安心できる場所の確保という観点で支援級を勧められることがあります。

授業に集中できない

発達障がいのある子どもは、授業中じっと座っていることが難しかったり、全く授業に参加しなかったりと、集中力が続かない場合があります。

また、自分の思ったとおりに行動してしまい集団のルールを守ることが難しい、ということも発達障がいの特徴です。

そのため、子どもの意思を尊重しつつ無理なく学習を進めていけるように、支援級を勧められることがあるでしょう。

参考:厚生労働省『発達障がいの理解のために

小学校で支援級を勧められた時はどうする?

学校で支援級を勧められた場合、親御さんは支援級と普通級どちらに通わせるべきか悩むところでしょう。

ここでは、学校から支援級を勧められた時に親御さんが取るべき行動について解説します。

なぜ支援級を勧めるのか具体的な内容を聞く

学校側がお子さんに支援級を勧める時は、何か具体的な理由があるはずです。

学校生活のどのような場面で支障が出ているのか、授業中の様子なども含めて詳しく内容を聞きましょう。

具体的な内容を聞いた上で、お子さんに合った学級はどちらなのか判断すると良いでしょう。

支援級と普通級の情報を収集する

支援級か普通級か迷っている場合は、両方の学級の情報収集を行いましょう。

1クラスの人数は何人か、何クラスあるのか、先生の人員体制などの確認が必要です。支援級に関しては、普通級との交流があるのかどうかという点も把握しておくと良いでしょう。

実際に支援級と普通級の見学に行く

それぞれの学級の情報を収集したら、実際に支援級と普通級の見学に行くことをおすすめします。

実際に学級を見学すると、クラスの雰囲気や先生の指導方法、教室の環境などを肌で感じることができるため、学級選びの参考になるでしょう。

学級選びのポイント

学級を選ぶ際、子どもに合った支援を受けられるかどうかが非常に重要です。

ここでは、子どもに合った学級選びのポイントについて解説します。

子どもが何を望んでいるのかを明確にする

学級選びで最も重要なのは、何よりも子どもの気持ちです。

支援級を勧められた子どもでも、みんなと今まで通り普通級のクラスで過ごしたいと思っている子や、支援級でゆっくりと自分のペースで勉強したいと思っている子もいます。

子ども自身が何を望んでいるのかを明確にすることで、今後お子さんと親御さんのどちらも納得がいく学級選びができるでしょう。

必要な配慮をしてくれる学級かどうかを見極める

学級を選ぶ際に、子どもが自分らしく学校生活を送れるような配慮が受けられるかどうかも重要なポイントです。

発達障がいのある子どもは、学習面や生活面において支援を必要とする場合があります。

そのことを踏まえて、どちらの学級だったら適切な配慮をしてもらえるのかを見極めて、子どもに合った支援が受けられる学級を選びましょう。

先生などの第3者からの提案を聞く

学級選びにおいて、学校の先生などの第3者がどの学級を提案しているかということも参考になります。お子さんが療育に通っている場合は、お子さんの特性を深く理解している療育の先生に相談するのも良いでしょう。

子どもにとってどちらの環境が合っているのか、どのような配慮があれば学校生活を送れるのかというアドバイスをもらうことで、今後の学校生活の具体的なイメージが持てるでしょう。

支援級を勧められた子が普通級で過ごす場合の確認事項

支援級を勧められていたけど、子どもとの話し合いや適切な支援が受けられる環境であるかどうかを考えて、普通級で過ごすという場合もあります。

ここでは、普通級で過ごす際に確認しておきたい事柄について解説します。

本人の意思を確認する

まず第一に、子ども自身がどちらの学級に行きたいと思っているのか、本人の意思を確認する必要があります。

親御さんが支援級の方が良いのではないかと思っていても、本人が普通級で頑張りたいという強い意志があるのであれば、普通級で過ごしてみるのも良いでしょう。

反対に、子どもが支援級で過ごしたいと思っているのに親御さんが普通級に通わせてしまった場合、子どもは強いストレスを感じてしまうため注意が必要です。

子どもに合う環境選びは重要ですが、何よりも子どもの気持ちを優先することで今後の成長につながります。

授業についていけているか

普通級に通う場合、授業についていけているかどうかも確認すべきポイントです。

学校で過ごす時間の大半は授業なので、学力のレベルが合っていないとお子さんのストレスの原因になる可能性があります。

授業のノートや練習問題などを確認し、お子さんが授業内容を把握できているかどうかをチェックしましょう。

友達と良好な関係が築けているか

普通級で過ごす中で、友達とのコミュニケーションが上手に築けているかどうかも確認すべきポイントです。

発達障がいのある子どもは、自分の気持ちを抑えられなかったり、相手の気持ちを考えることが難しかったりと、友達との関係で悩む場合があります。

クラスでいじめを受けていないか、嫌がらせを受けていないかなどの情報を学校と連携し、観察していくことが大切です。

反対に、クラスの子どもたちが発達障がいについて理解し、優しく見守ってくれる環境であれば安心して通わせることができるでしょう。

嫌な思いをしていないか

普通級に通い始めてからは、子どもが嫌な思いをしていないかどうかをよく観察しましょう。

普通級は支援級に比べて、にぎやかな場合が多く、感覚が過敏な子どもは知らぬ間にストレスを抱えている可能性があります。

子どもとしっかりとコミュニケーションを取り、普通級に行って嫌なことはないか、無理はしていないかなど、常日ごろから気にかけてあげることが大切です。

支援級を勧められたけど普通級に行った場合の対応【まとめ】

学校から支援級を勧められた場合、まずは学校での様子やお子さんの特性を把握した上で、支援級と普通級の情報を収集しましょう。

その情報を元に、子どもがどちらに通うことを望んでいるのか、どちらの学級だったら子どもに合った適切な支援をしてもらえるのかなど、総合的に判断し通う学級を決めていきます。

普通級に通うことを決めた場合は、その後の子どもの様子を注意深く観察することが大切です。

また、発達障がいの子どもが利用できる福祉サービスに、放課後等デイサービスがあります。子どもに合わせた適切な支援をしてくれるだけでなく、親御さんの休息という観点からも利用が可能です。

これからも親子で笑って過ごせるように、放課後等デイサービスを上手に利用していきましょう。

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