【令和6年報酬改定対応】家族支援加算・子育てサポート加算・関係機関連携加算・事業所間連携加算

児童発達支援、放課後等デイサービス、保育所等訪問支援を運営するうえで、事業を黒字化し、安定した経営基盤を作ることはとても大切です。

そのためには、さまざまな加算や算定要件を把握しておくことが重要です。そこで今回は家族支援加算・子育てサポート加算・関係機関連携加算・事業所間連携加算について解説していきます。

令和６年報酬改定にも対応した情報になっています。

参考：厚生労働省『令和６年度障害福祉サービス等報酬改定における主な改定内容』

スタッフの採用や配置、雇用形態を考える際のポイントにもなると思います。ぜひ参考にしてください。

家族支援加算とは？

令和6年の報酬改定によって、従来の家庭連携加算（居宅への訪問による相談援助）と事業所内相談支援加算（事業所内での相談援助）が統合されます。これらは、家族支援加算となり、オンラインによる相談援助を 含め、個別とグループでの支援に整理して評価されることとなりました。また、きょうだいも相談援助等の対象であることも明確化されています。

家庭連携加算の単位数

家庭連携加算の単位数は以下の通りです。

【令和６年新設】子育てサポート加算について

令和6年の報酬改定では、家族支援の充実にも焦点が置かれています。

そこで、家族が支援場面等を通じて、こどもの特性や、特性を踏まえた こどもへの関わり方等を学ぶことができる機会を提供した場合に評価される加算として、子育てサポート加算が新設されます。

子育てサポート加算の単位数

子育てサポート加算の単位数は以下の通りです。

関係機関連携加算とは？

つぎに、関係機関連携加算について解説します。

関係機関連携加算とは、園・学校などの関係機関との連絡調整、相談援助を行なった場合に加算できる制度です。

令和6年の報酬改定では、対象となる関係機関に医療機関や児童相談所等を含めるとともに、個別支援計画作成時以外に情報連携を行った場合にも評価されることとなりました。

関係機関連携加算はⅠ～Ⅳの４つに分かれ、それぞれに単位数や要件が違います。

関係機関連携加算の単位数

関係機関連携加算の単位数は以下の通りです。

【令和６年新設】事業所間連携加算について

令和6年の報酬改定では、セルフプランで複数事業所を併用する利用者について、事業所間で連携し、こどもの状態や支援状況の共有等の情報連携を行った場合に評価される加算として、事業所間連携加算が新設されます。

事業所間連携加算の単位数

事業所間連携加算の単位数は以下の通りです。

まとめ

今回は、令和６年の報酬改定もふまえた上で、家族支援加算・子育てサポート加算・関係機関連携加算・事業所間連携加算について解説しました。事業所の運営・管理を行う上で、このような加算について把握しておくことは大切です。ただ、日々の業務に追われ、うっかり見落としていたり、手続きが負担になっていることもあるかと思います。ギリギリの配置であると、月ごとの細かい見直しも必要になってきます。

また、３年に一度の報酬改定に加えて、小規模の改正が行われることもあります。最新情報を追いながら、事業計画を考えていくためには、適切なサポートを受けることも大切です。

事業を運営していくためには、中・長期的な見通しと、戦略的な人員配置や採用が必要です。TS assistでは事業所の状況に合わせたサポートを行っております。ぜひご相談ください。