放課後等デイサービスはグレーゾーンでも利用できる?特徴や関わり方・発達支援サービスを解説
グレーゾーンとは、発達障がいの特徴がみられるものの、診断がつかない状態の子どものことをいいます。
グレーゾーンの子どもを持つ親御さんの中には、放課後等デイサービスの利用を検討しているけど利用できるのかがわからない、という方もいるでしょう。
この記事では、グレーゾーンの特徴や利用できる発達支援サービスについて解説します。
この記事を読むことで、グレーゾーンの子どもに対しての関わり方や発達支援サービスを選ぶポイントがわかるでしょう。
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もくじ
グレーゾーンとは?
発達障がいの診断を受けていないグレーゾーンとは、一体どのような状態のことでしょうか?
ここでは、グレーゾーンの定義や特徴・症状について解説します。
グレーゾーンの定義
グレーゾーンとは、発達障がいの特性がみられるものの、診断基準を満たしていない状態の子どものことをいいます。
発達障がいの症状が軽いからグレーゾーンというわけではなく、一部の診断基準には該当するが全てに該当するわけではない、という場合にグレーゾーンと判断されます。
そのため、グレーゾーンの子どもも発達障がいの診断を受けた子どもと同じように特性があるため、日常生活での困りごとが多くなるでしょう。
参考:NHK『 知ってほしい 発達障害の「グレーゾーン」』
グレーゾーンの特徴と症状
グレーゾーンの子どもに典型的な症状というものはなく、どの発達障がいの特性があるかによって症状が変わってきます。
主な発達障がいの症状は以下のとおりです。
- ASD(自閉スペクトラム):他人の感情や考えを理解するのが難しい、言葉の発達の遅れ、特定の物事へのこだわりが強い
- ADHD(注意欠如多動障がい):注意力を持続させるのが難しい、落ち着きがなく多動、衝動的に行動してしまう
- LD(学習障がい):知的発達の遅れはないが、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」「推論する」といった学習に必要な基礎的な能力の習得が難しく、学習に支障をきたす状態
グレーゾーンの子どもは、これらの発達障がいの傾向にある、というような表現で説明を受けることがあります。とはいえ、特定の症状が強く現れるわけではなく、特性の強さや現れ方は人それぞれです。
また、その日の体調や環境などによって左右されるということも、特徴の1つでしょう。
参考:静岡県教育委員会『発達障害(LD、ADHD、高機能自閉症等)とは』
グレーゾーンの子どもとの関わり方
グレーゾーンの子どもも、発達障がいのある子どもと同じように適切な支援を受けることで、日常での生きづらさを解消できる可能性があります。
ここでは、グレーゾーンの子どもとの関わり方について解説します。
一人ひとりの個性を周りの大人が理解する
発達障がいの特性があると聞くと、マイナスなイメージを持つ方もいるかもしれませんが、その特性も個性の1つです。
まずは、周りの大人が子ども一人ひとりの個性を理解し、どのような部分につまずきを感じているのかをしっかりと見極めることが大切です。
その上で、得意なことや好きなことを伸ばしていけるような関わりができるとよいでしょう。
日常の環境を整える
グレーゾーンの子どもは、日常の中での環境を整えることで生活しやすくなる可能性があります。
例えば、ADHDの特性がある子どもは、注意力が続かないという特性があるため、刺激を減らして気が散らないように環境を整えることが必要です。
また、環境の整備だけでなく、わかりやすい声かけや褒め方を工夫するなど、その子に応じて接し方を変えることも関わりの中で重要でしょう。
グレーゾーンは利用できる?放課後等デイサービスの対象者
放課後等デイサービスは、発達障がいのある6歳から18歳の子どもを対象にした施設で、利用するには自治体が発行する通所受給証が必要です。
この通所受給証は、障がい者手帳や療育手帳を持っていなくても医師などの専門家により発達支援の必要性が認められれば申請できます。
そのため、確定診断を受けていないグレーゾーンの子どもでも、支援の必要性が認められれば利用が可能となるでしょう。
詳しくは、自治体の障がい福祉課や児童発達支援センターに相談してください。
参考:e-Gov法令検索『児童福祉法第二十一条の五の七』
放課後等デイサービスを選ぶポイント
グレーゾーンの子どもが放課後等デイサービスを利用する場合、チェックしておきたいいくつかのポイントがあります。
ここでは、グレーゾーンの子どもが放課後等デイサービスを選ぶ際に気をつけるポイントを解説します。
子どもに適した環境であるかどうか
グレーゾーンの子どもにとって、自分に合う環境であるかどうかは非常に重要です。
大人数が苦手な子は、できるだけ少人数での支援を受けられるように、利用定員が何人なのかを確認しましょう。また、体を動かすのが好きな子は、体を動かす十分なスペースがある施設かどうかということも確認しておきたい点です。
子どもの特性を把握した上で、実際に見学に行き施設の雰囲気を確かめるとよいでしょう。
グレーゾーンの子どもが多く通っている
放課後等デイサービスには、発達障がいの種類や程度・年齢など、さまざまな子どもが通っています。
そのため、似たような特性を持つグレーゾーンの子どもが通っている施設の方が、スムーズにコミュニケーションが取れる可能性があります。
どのような子どもが通っているかという点も、確認しておきたいポイントの1つです。
専門職の配置や充実したサポート体制
放課後等デイサービスを利用する上で、発達に合わせた専門的な支援を受けられるかどうかも確認する必要があります。
施設に専門職を配置しているかどうか、具体的にどのようなサポートを受けられるのかという点を確かめ、子どもに合った支援を受けられる施設を選びましょう。
グレーゾーンの子どもが利用できるサービス
放課後等デイサービス以外にも、グレーゾーンの子どもに対する相談支援や援助を行っている事業所があります。
ここでは、グレーゾーンの子どもが利用できるサービスについて解説します。
自治体などの相談支援
各自治体には、子育てに関する相談窓口が設置されています。
子どもに発達障がいがあるのではないかと悩んだ場合や、生活の中での困りごとがある場合は、一度自治体の窓口に相談してみるのもよいでしょう。
保育所等訪問支援
保育所等訪問支援は、訪問支援員が保育所や小学校を訪問し、支援を実施するサービスです。
学校での困りごとを把握し、他の児童との集団生活に適応できるように見守りや声かけなどの直接支援を行います。
また、学校の先生方がグレーゾーンの子どもに対して正しい対応ができているかどうかアドバイスを行う間接支援もサービスの1つです。
関係者が一体となって支援を行ってくれる点も、グレーゾーンの子どもにとってメリットといえるでしょう。
保育所等訪問支援については、以下の記事で詳しく解説しております。
関連記事:保育所等訪問支援の概要は?業務内容や必要な資格について解説
民間の発達支援を行っている事業所
放課後等デイサービスとは別に、自費による発達支援サービスを行っている事業所があります。
子どもに合う放課後等デイサービスがなかなか見つからない場合、民間の事業所を検討してみるのもよいでしょう。
料金やサービス内容はさまざまなので、事前に情報収集をした上で見学や体験に行くことをおすすめします。
放課後等デイサービスはグレーゾーンでも利用できる!【まとめ】
グレーゾーンとは、発達障がいの特性がみられるものの、診断基準を満たしていない状態の子どものことをいいます。
その症状は一人ひとり異なりますが、発達障がいのある子どもと同じような特性があるため、日常生活での困りごとが多くなるでしょう。
放課後等デイサービスでは、通所受給証があればグレーゾーンの子どもに対しても支援を行っています。
放課後等デイサービスを利用する場合は、子どもに適した環境であるかどうか、専門職によるサポートを受けられるのかどうかなど、子どもの特性にあった施設選びが重要です。
子どもが「グレーゾーンかも?」と悩んだ時は、発達に合わせた支援を受けられる放課後等デイサービスの利用を検討しましょう。
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