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療育Q&A
2023.12.04

ADHDの子が落ち着くグッズは?おすすめのグッズや使用時のポイントを紹介

ADHDの子が落ち着くグッズは?おすすめのグッズや使用時のポイントを紹介

ADHDの発達障害がある子どもは、感覚が過敏だったり多動で落ち着きがなかったりと、日常生活に支障が出ることがあります。

そのような子どもが安心して生活していくために、おすすめのグッズを探しているという親御さんも多いのではないでしょうか。

この記事では、ADHDの子どもが過ごしやすくなるためのグッズと、使用時のポイントについて紹介します。

この記事を読むことで、ADHDの子どもの特性に合わせたグッズの使用方法を知り、最適な支援につながるでしょう。

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ADHDの症状は?

ADHDは、注意欠陥・多動症のことで、発達障害の概念の1つです。

ここでは、ADHDの詳しい特徴と治療法について解説します。

主な特徴は「不注意」と「多動・衝動性」

ADHDは、集中力が続かない、気が散りやすいといった不注意の症状と、落ち着きがない、待つことが苦手などの多動・衝動性という特徴があります。

例えば、忘れ物が多い、授業中じっとしていられない、ついカッとなって手が出てしまう、などが挙げられます。

ADHDの症状は、一部の精神疾患などと類似している場合があるため、専門医による医学的評価が重要です。

ADHDの治療

ADHDの治療は、環境面への介入・行動面への介入・薬物療法を組み合わせて行うことが効果的とされています。具体的な治療法は以下の通りです。

  • 環境面:集中しやすいように掲示物などを減らすこと、勉強などは10分〜15分にするなど集中力が続く時間に設定する
  • 行動面:問題行動が抑制できた時にご褒美を与える、症状が安定してきたら特別なご褒美を与える
  • 薬物療法:不注意・多動-衝動性を軽減する可能性があるとしてメチルフェニデートという薬剤が使用される

多動症状を押さえ込むような治療法は逆効果であり、保護者が本人の特性を理解し、親子で連携してやり取りができる雰囲気作りが大切です。

専門家の力を借りながら、お子さんの特性に合わせた治療法を検討しましょう。

参考:厚生労働省『ADHD(注意欠如・多動症)の診断と治療

ADHDの症状が落ち着くグッズ

ADHDは多動や衝動性などの症状があるため、イライラしてしまったり集中できなかったりと、日常生活を送る中でさまざまな問題に直面する可能性があります。そんな時はグッズを上手に活用するのも一つの方法です。

ここでは、ADHDの子どもが安心して生活を送るためのおすすめグッズを紹介します。

触感の良いグッズ

手で持った時の触感や重さ、手ごたえがおもしろいものなど、さまざまな触感グッズがあります。このようなグッズは、手の感覚を刺激するだけでなく、ストレスの軽減や気持ちをコントロールする際に使用されています。

つぶつぶボール

網の中に柔らかいボールが入っており、握ると網の間からつぶつぶになったボールが出てくるという、おもしろい触感のグッズです。見た目も触感も楽しく、感覚遊びの定番グッズとして使用されています。

ストレス解消グッズ

ストレスリリーサーなどの柔らかい触り心地のグッズもおすすめです。ストレス解消だけでなく、手の中で握ることで握力の向上や感覚の刺激にも繋がります。

スクイーズ玩具

スクイーズの人形や食べ物の形をしたものなど、最近ではかわいいデザインのスクイーズが販売されています。とても柔らかいので、押せばすぐに元の形に戻り、触感とその形の変化がおもしろい商品です。

外部の騒音をコントロールするグッズ

発達障害がある子どもは、日常生活にあふれている音に対して敏感な傾向にあります。そんな時は、音量を調節するグッズの使用がおすすめです。

イヤープラグ

イヤープラグとは、外部の騒音を調節できる耳栓のようなグッズです。集中したいけど外の音が気になって集中できないという聴覚過敏のお子さんは、イヤープラグで雑音を緩和することができます。

デジタル耳栓

デジタル耳栓は、音楽プレイヤーにイヤホンを繋げたような形状をしており、スイッチを入れることで外部の音を遮断できます。人の声は聞こえるため、耳栓をしてしまうと人の声が聞こえなくなってしまい不安、という方でも安心して使用できます。

イヤーマフ

イヤーマフは、耳全体を覆うタイプの聴覚保護具です。工場などの騒音がある場所でも騒音障害防止のために使用されており、装着するとある程度の音を遮断できます。商品によって遮断性、装着方法、締め付け感、持ち運びやすさなどが違うため、子どもに合うタイプのイヤーマフを選びましょう。

学校や学習時に使用できるグッズ

発達障害の特徴として、忘れ物が多い、整理整頓が苦手、勉強する時に周りの環境が気になってしまうなどの症状があります。そんな時は、日常生活で役立つ便利グッズの使用を検討しましょう。

タスクチェッカー

タスクチェッカーは、さまざまなタスクを行う場面を想定して開発された商品です。例えば、朝起きてからやること、学校に持っていくもの、家に帰ってきてからやることなど、やることとやったことを可視化できます。タスクチェッカーの使用は、自己管理能力を養うとともに「自分でできた」という自信にもつながるでしょう。

デスクパーテーション

デスクパーテーションは、折りたたみのパーテーションを開くとすぐに学習する環境を作れる優れものです。発達障害のある子どもは、気持ちの切り替えが難しいため、パーテーションを使うことで上手に遊びと勉強時間の切り替えができるでしょう。

ムービングクッション

ムービングクッションとは、内部が柔らかい素材でできており、座っている時に良い姿勢を保てるグッズです。ADHDの子どもは多動性があるため、椅子に座り続けることが難しく、授業中に椅子を左右にガタガタと揺らしてしまうことがあります。ムービングクッションの使用で、着席姿勢を感覚で覚えることができ、授業中落ち着いて着席できるようになる可能性があります。

仕切りのあるペンケースやランドセルインナー

ADHDの子どもは、整理整頓が苦手な傾向にあります。そんな時は、仕切りのあるペンケースやランドセルインナーの使用を検討しましょう。これらの使用により、整理整頓が苦手な子どもでも中身がぐちゃぐちゃになることなく、すっきりと収納できます。

発達障害児の支援グッズは手作りできる!

さまざまな療育グッズが販売されていますが、指先を使うグッズなど自分で作成することもできます。

ここでは、手作りできる療育グッズの一例を紹介します。

ペットボトルのキャップでぽっとん落とし

ぽっとん落としとは、穴の中に物を落として遊ぶ療育グッズです。指先を動かすことは、神経を刺激し脳の発達に良い効果があるといわれています。

タッパーのふたに、ペットボトルのキャップが入るくらいの丸い穴を開けるだけで、手作りぽっとん落としの完成です!

紐通し

紐通しは、その名の通り穴の中に紐を通して遊ぶ療育グッズです。

フェルトに穴をあけ、その穴に毛糸を通していくというシンプルな遊びなので、作る際もさまざまなバリエーションのグッズが作れるでしょう。

ビジーバッグ

ビーバッグは、指先を使う遊びやボタン止めの練習など、遊びながら学べるグッズがバッグの中にまとめられている商品です。

バッグ型なので、電車や車の中でも使用でき、お出かけの際もバックを開くだけですぐに使用できます。

ADHDの子に療育グッズを使用する時のポイント

療育グッズの使用はADHDの子どもに有効ですが、周りの判断で勝手に使用を決めてしまうのは好ましくありません。ADHDの子どもに療育グッズを使用する際に、気をつけるべきポイントについて解説します。

話が聞こえているかを確認する

ADHDの子どもは、物事に没頭してしまい話が伝わっていない場合があります。そのため、名前を呼び目を合わせて話す、目が合ってから伝えるなどの工夫が必要です。

話を内容を理解しているか確認する

話が聞こえていたとしても、その話を理解していない場合もあります。やってほしいことを話した上で「こういう時はどうするんだっけ?」と質問すると、理解しているのかどうかを見極められます。

本人がグッズを使用することに納得しているのかを見極める

話が伝わり内容を理解していても、本人がグッズを使うことに納得していなければ、使用を拒まれてしまうかもしれません。なぜ使うのか、何のためにやるのかなど、使うことでのメリットを説明してあげましょう。

その他の刺激を減らす

ADHDの子どもは、気になる物があったり音がうるさかったりと、さまざまな刺激に反応してしまいます。グッズを使用する際は、なるべく目の前のことに集中できるように環境を整えましょう。

ADHDの子には落ち着くグッズが効果あり【まとめ】

ADHDの子どもは、不注意や多動・衝動性の症状があるため、落ち着きがなかったり待つことが苦手だったりと、日常生活で支障をきたす場合があります。

そのような子どもが安心して生活するために、ストレス解消グッズや療育グッズの使用がおすすめです。

触感がよいグッズや外部の騒音をコントロールするグッズ、学習時に使用できるグッズなど、さまざまな商品が販売されています。

1人ひとりの特性に合わせて使用することで、気持ちを落ち着かせる効果が期待できるでしょう。

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