放課後等デイサービスの仕事はやばい？！離職の原因や対処法を解説

近年ますます需要が増加している放課後等デイサービスですが、働いている人の中には、仕事が辛くてやばいという声が聞かれることがあります。

これから障がい福祉分野で活躍したいと思っている方にとって、実際の現場の仕事内容が気になるところではないでしょうか。

この記事では、放課後等デイサービスでの仕事内容や勤務がきついと言われる原因、辞めたい時の対処法を解説します。

この記事を読むことで、障がい福祉サービスの分野で自分らしい働き方ができるでしょう。

放課後等デイサービスの仕事内容

放課後等デイサービスは、6歳から18歳の障がいのある子どもに対し、学校終了後や休日に支援を提供する施設です。

主な仕事内容と1日の流れは、以下のとおりです。

1. 子どもの受け入れ
2. 始まりの会
3. おやつや昼食の提供
4. 個別プログラムの実施
5. 集団プログラム・レクリエーションの実施
6. 片付け・帰りの会
7. 子どもの見送り（送迎）

子どもに対する支援のほかに、保護者との面談や事務作業も仕事内容に含まれます。

参考：厚生労働省『放課後等デイサービスガイドライン』

放課後等デイサービスの仕事が向いている人

障がいのある子どもに対して支援を行う仕事のため、仕事内容が合うかどうかは向き不向きがあるでしょう。

ここでは、放課後等デイサービスでの仕事が向いている人の特徴を解説します。

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子どもと関わることが好きな人

放課後等デイサービスは、就学期の児童を対象とした施設なので、子どもと関わることが好きな人が向いているといえます。

今まで保育所や学童などでの経験がある方のキャリアチェンジとしても、おすすめの仕事です。

児童福祉に興味のある人

発達障がいのある子どもやさまざまな特性を持つ子どもが通う施設なので、児童福祉への理解や興味がある方が向いています。

障がいに関する知識を学ぶ意欲のある方も、事業所では重宝されるでしょう。

子どもの成長を喜べる人

支援を行う中で、今までできなかったことができるようになるなど、子どもの成長を感じる場面があるでしょう。

子どもの小さな成長を一緒に喜べる人は、放課後等デイサービスでの勤務が向いているといえます。

体力のある人

放課後等デイサービスでは、多動な子や重度の障がいがある子どもも多く通っています。中学生や高校生ぐらいの年齢になると、大人と変わらないくらいの体格の子もいるでしょう。

力仕事も多いため、体力に自信のある方に向いている仕事といえます。

人の役に立ちたいと思っている人

障がい児支援に携わる上で、人の役に立ちたい、手を差し伸べて支援をしたいと考えているかどうかが何よりも重要です。

どのような支援が子どもにとって最善の方法なのか、一緒に考え実行していく力のある方が、この仕事に向いているでしょう。

放課後等デイサービスを辞めたいと思う原因

放課後等デイサービスは、支援を行う中で喜びを感じる場面も多くありますが、一方で大変さを感じる部分もあります。

ここでは、放課後等デイサービスの離職に繋がりうる原因について解説します。

子どもの支援方法の悩み

発達障がいやさまざまな特性を持つ子どもに対する支援は、保育所や学童のように健常児を預かる施設とは支援方法が異なります。

1人ひとりの特性に応じた支援を行っていても、計画通りに進まないこともあり、どのように接していけばよいか悩むことも多いでしょう。

このような支援方法の悩みも、離職につながってしまう原因の1つです。

身体的な負担が大きい

さまざまな特性を持つ子どもが利用する施設なので、多動な子どもや体格の大きい子どもの支援を行う場合、体力を必要とする場面も多くあります。

日々の支援の中で身体的な負担が大きくなると「仕事が辛くてやばい」と、離職を考えてしまう方もいるようです。

保護者との関係性の構築が難しい

子どもに対する支援を行う上で、保護者とのコミュニケーションや信頼関係を構築することも重要です。

しかし、子ども同士のトラブルが起きた場合など、実際の状況が保護者に伝わりにくいことでクレームなどに繋がるケースもあります。

また、支援方法に対する方向性の違いからすれ違いが生じてしまう可能性があり、保護者とのやり取りに大変さを感じることもあるでしょう。

子どもを預かる上での責任が重い

子どもを預かり支援を行う中で、怪我やトラブルが起きないように細心の注意を払う必要があります。

問題が起きないように常に気を張っていることも、精神的な負担となり、責任の重さから辞めたいと感じてしまう人も多いようです。

職場の人間関係が悪い

放課後等デイサービスに限らず、どの職場でも人間関係はつきものです。さまざまな年齢や経験の人が共に働く現場で、意見の食い違いや方針の違いから人間関係のトラブルが発生する可能性があります。

働きにくい雰囲気がある場合は、継続して勤務することが難しいと感じる方もいるでしょう。

必要な人員が不足していて1人ひとりの負担が大きい

必要最低限の人員でサービスを提供している施設もあり、1人ひとりにかかる負担が大きくなる場合があります。

また、福祉業界は慢性的な人手不足が懸念されており、満足のいく人員を確保できない施設もあるでしょう。

人手不足が続き、日々の業務で疲労が蓄積されてしまうと、退職を考える人もいるようです。

放課後等デイサービスを辞めるか悩んだ時はどうする？

子どもが好きで障がい児の支援を続けていきたいと思っていても、人間関係や職場環境により退職を考える方も少なくありません。

ここでは、放課後等デイサービスの仕事を辞めるかどうか悩んだ時の対処法を解説します。

障がいに関する知識を学ぶ

子どもに対する接し方がわからない、支援方法が適切なのかわからないといった悩みから退職を考えている場合は、研修や勉強会で障がいに関する知識を習得することをおすすめします。

その上でさまざまな障がい児に対しての経験を重ねれば、対応力や適切な支援方法が身につき、自然と悩みも解消されるでしょう。

保護者の意見を療育に取り入れる

保護者との間で支援方法に対する意見の食い違いが起きた時は、保護者の意見にも耳を傾けて療育に取り入れることも重要です。

療育の視点で行った支援でも、保護者から見たら意味のないものに感じることもあります。そのような場合は、保護者の意見を尊重し、まずは良好な関係性を構築できるように努めましょう。

お互いの関係性が築ければ、施設と保護者の連携がスムーズになり、子どもの支援にもよい影響をもたらすでしょう。

役割分担や体制を見直す

職場で1人ひとりの業務負担が大きい場合には、役割分担や体制の見直しにより負担が軽減される可能性があります。

人手不足で業務に支障が出ている、スタッフが疲弊してしまっているなどの現状を上司や会社に伝え、勤務体制について再検討してもらうとよいでしょう。

業務負担が分散されることで、より細やかな支援にもつながり、スタッフ自身のやりがいにもつながっていきます。

条件に合う事業所に転職する

労働環境が合わない、人間関係が悪い場合には、条件に合う施設への転職も1つの方法です。

施設によって運営方針やサービス内容もさまざまなので、自分が行いたい支援を実施できる施設への転職で問題が解決することもあります。

放課後等デイサービスへの転職の他にも、今までのスキルを活かして他職種で活躍するのもよいでしょう。

放課後等デイサービスの仕事はやばい？働き方次第でやりがいに変わる！【まとめ】

放課後等デイサービスは、6歳から18歳までの就学期の児童を預かり、支援を行う施設です。

発達障がいのある子どもやさまざまな特性を持つ子どもが利用しているため、支援に対する悩みや身体的な負担から退職を考える方も少なくありません。

しかし、障がいに関する知識の習得や労働環境の見直しにより、好きな仕事を続けていける可能性があります。

今後もますます需要が高まる放課後等デイサービスで、自分らしい働き方を模索していきましょう。